こだわりの型付けとは

『湯もみ型付け』・・・野球人なら一度は耳にしたことがあると思います。 プロ野球選手でも、湯もみ型付けされたグローブを使用する選手が増え、メディアなどでも取り上げられる様になりました。 プロではなく、一般のプレーヤーにも最近とても需要があるのがこの『湯もみ型付け』です。 当工房では、『こだわりの型付け』を全てのプレーヤーに実感して頂く為に、ご要望の多かった、お客様のグローブ持込での型付けを開始致しました!
新品のグローブは型も様々で、硬く、とても使用出来る状態ではありません・・・。
この硬いグローブに、自分で型を付けて、使用出来る柔らかさにするまでには相当の時間がかかります。 まして、月1程度の活動の草野球等では、使用機会も少なく、なかなか思い通りのグローブになりません。 何年も使用しているのに、グローブに硬さが残り、勝敗を左右する肝心な所で落球を・・・・・なんて、思い当たる方も多いのではないでしょうか? 当工房では、そんなプレーヤーの悩みを解決致します!


こだわりの型付けとは
こだわりの湯もみ型付け


捕るグローブから掴むグローブへ

当工房自慢の『こだわりの型付け』により、硬いグローブを使い込んだグローブの様に 使用出来る『捕るグローブから掴むグローブへ』型付け致します! 折角、高価で良いグローブを購入しても、型付け方法を間違えばグローブは台無しです・・。 型付けはグローブの運命を左右するとても大事な作業です。 『湯もみ型付け』といっても、硬いグローブをただ柔らかくするだけではなく、ポケットの中心を正しく使い、手の平で捕球している様な素手感覚のグローブに仕上げる事が最大の目的です。 数々の工程を経て、じっくりと時間をかけて各ポジションに合った最適な型付けを行います。 『こだわりの型付けを、全てのプレーヤーに』精魂こめて型付け致します!!
※握力が弱く、型付け方法のわからない少年のグラブには、当工房の『こだわりの型付け』を強くオススメ致します。


■ こだわりの型付け手順

1. アタッチグリスの確認

アタッチグリスの状態確認希望の方のみ、グラブを分解して捕球面と裏革の間に入っているグリスの状態を確認します。
(グリスの状態や充填位置、グリスの量を確認)
必要に応じて古いグリスを除去し、最高級グリスに入れ替え全体に伸ばします。
(有料オプション)

湯もみ型付け手順1

2. 土手紐の調整

グラブや紐の状態を見て、グラブ、ポジションに合わせて調整します。
※ヨコトジダブルの場合は、画像の様に下段の紐を抜いて型付けを行います。

グローブの型付け手順

3. 各部位の紐を調整

各部位の紐の緩みを調整します。
調整しながら、各部位の動きをチェックしていきます。
これで準備は完了です。

湯もみ型付け手順

4. お湯につける (スチーム型付けの場合はグラブスチーマーに入れます)

ここでいよいよグラブをお湯に浸けていく訳ですが、非常に繊細で重要な作業です。
グラブの革質、硬さ、種類、硬式、軟式・・・等それぞれに適した時間お湯に浸けます。もちろんお湯の温度もグラブの状態によって様々です。
技量が要求される重要な工程ですので、作業方法は非公開です。

5. 型付け作業

グラブのお湯を良く切って、もみ作業に入っていきます。当工房極秘の工程ですのでもちろん作業方法は非公開です。
グラブの型を崩さない様に、各可動部、関節を慎重にもみほぐしていきます。

6. ポケット作り

もみほぐして柔らかくなってきたグラブに、ポケットを作っていきます。
ハンマーや拳を使いポケットをたたき、革を伸ばしていきます。
ただ力いっぱいたたくのではなく、各ポジションにあったポケットを丁寧に作っていく重要な作業です。

グローブの型付け手順

7. 乾燥させる

ポケットを作ったグラブの型を確認し、もみ作業を再度施し型を整えたらグラブの乾燥作業にはいります。
一気に乾燥させてしまうと、革や紐が傷みやすくなるので革の状態を確認しながらじっくりグラブから水分を抜いていきます。

8. 再び、型付け作業(グラブスチーマー)

水分が抜けて乾燥したグラブをグラブスチーマー(グラブ専用蒸し器)に入れて潤いを与え、再度、型付け作業を行います。
各部位をチェックし、型を整え、型付けもいよいよ最終段階に入っていきます。

9. ポケットの確認

グラブを手にはめ、ボール形の型付けハンマーでポケットをたたき、捕球動作を繰り返し行い、ポケットを馴染ませていきます。
素手感覚の型付けに仕上げる上で、実際にグラブをはめて手に馴染ませる事がとても重要な作業になります。

湯もみ型付け手順

10. 最高のグラブへの微調整

各指入部の幅や、指への当たり等を調整していきます。
指がきつかったり、逆に緩すぎてもプレーに影響するので微調整します。
手の平とグラブを密着させるため、土手紐を調整します。
もちろん各部位の紐の締め具合も再度チェックします。

グローブの型付け手順

11. 型の最終チェック

実際にボールを使って、捕球動作を繰り返します。何度も繰り返し行い、ポケットにボールを馴染ませます。写真では硬式ボールで行っていますが、軟式・ソフトボール等グラブの種類に合せてボールとグラブを馴染ませます。
この⑨・⑪の作業を繰り返し行う事により、グラブとボールが馴染み、ポケットにボールが吸い付く様な素手感覚のグラブに仕上がります。
作業者の手はとても痛い苦痛な作業ですが、使う方の喜ぶ顔を思い浮かべながら精魂こめて行います。

湯もみ型付け手順

12. こだわりの型付け完成

最後に捕球ポイントに当工房特製のブレンドオイルを塗ります。
グラブ全体にも薄く伸ばしていきます。紐1本1本にもオイルをつけます。これで、当工房特製『こだわりの型付け』の完成です。
ボールがポケットに吸い付く様な、素手感覚の最高のグラブに仕上がっております。
『こだわりの型付けを、全てのプレーヤーに』皆さんも是非味わってみて下さい。
※見本のグラブの捕球面はオイルで色が付いておりますが、使用していくうちに乾いて薄くなっていきます。グリスのにじみではありません。

グローブの型付け手順

13. 型付け後のグラブの返送

型付け工房では、型付け後のグラブの返送にもこだわります!
画像の様に、捕球面に保型用発泡スチロールボールを入れて、ポケットが潰れない様にして発送致します。(サービス)
発泡スチロールボールは、移動の際グラブの捕球面に入れてお使いください。
バッグの中等で潰れてしまわない様、大切なグラブを守ってくれます。
発泡スチロールボールは1ケ250円で販売もしておりますので、お手持ちのグラブの保型にも是非お使いください。

湯もみ型付け手順